トヨタ bB(QNC20系)

中古車相場:15万円~169.8万円
平均92.8万円
(2017年2月調べ)

今回はbB(二代目 QNC20系)
についてです。

二代目bBは
初代bBの人気っぷりから
非常に期待された車でした。

トヨタはその期待に応えようと、
かなりユーザー調査を
したに違いません。

しかし、
ユーザーとほんの少し
ズレた感覚が
大きく期待を外してしまいました。

初代bBは後出しジャンケン

まずは初代のbBからご紹介しましょう。

当時、シンプルで角ばったデザインを持ち、
マーチをベースとした
コンパクトなハイトワゴン
『初代ニッサン キューブ』
が既に販売を伸ばしていました。

若者の間では
ミニバンよりも低価格な
キューブをベースに、
大きなスピーカーや
ウーファー(低音スピーカー)
を積み込むような
カスタムが流行っていました。

これに対抗すべく
後出しジャンケンで
勝ちに行ったのが
初代bB(NCP30系)です。

初代bB

f:id:kokubu_ou:20161227112748j:plain

 

istの記事でも
少し触れましたが、
トヨタは初代bBを発売した当初、
カスタマイズする
『ベースカー』
として打ち出しました。

 

その為、
新車の発表を
東京モーターショーではなく、
アフターパーツ、
カスタマイズカーの展示会である
東京オートサロンで行っています。

初代bB(NCP30系)は
トヨタの狙い通り、
発売前から
「トヨタ版のキューブが出るらしいぞ。」
と噂になり、

更にはキューブ以前に
ヒット車となっていた
ホンダ S-MXに採用されていた
『フロントベンチシート』
まで取り入れていました。

そんな当時の流行りを
全部調べて、
採用して、つくるのは
トヨタです。

売れないワケがないw
カスタマイズを前提とした
ベースカーとして
ターゲットユーザーに受け入れられ
大ヒットカーになりました。

 

期待の大きかった二代目

そんな大人気の初代bB
でしたから、
モデルチェンジの時は
非常に注目が集まりました。

そんな期待に
応えようとしたのか
トヨタは
かなり力を入れてきました。

f:id:kokubu_ou:20161227112029j:plain

 

「開発コンセプトはクルマ型Music Player」

うん、
そこは間違っていない。

「なのでインテリアは流行りのカスタマイズ風に仕上げておきました。」

f:id:kokubu_ou:20161227103817j:plain

 

うん、ソウジャナイ。

メーカーで
初めからやってたら
カスタムしにくい。

普通、車は
モデルチェンジすると
形式の番号が上がっていきます。

クラウンなら
180系、200系、210系・・・
といった具合にです。

しかし、
bBは30系から
新しくなって
20系になっています。

これは非常に珍しいことなのですが、
ここにも
不人気の秘密が
隠されていました。

初代bBは
ヴィッツをベースとした
ハイトワゴンでした。

「二代目は小回りをよくするために、ヴィッツよりも小さいパッソをベースにしたハイトワゴンです。

うん、ソウジャナイ。

初代bBの小回りに
不便は感じてない。

形式番号が30系から
20系になった理由は
ベースを変更して
仕切りなおしたからです。

bBは室内スペースの広さが
売りですから、
ベースが小さくなった分、
無理やり室内空間は
拡げました。

結果的にタイヤハウスの中が
狭くなってしまい、
太い幅のタイヤを
取り付けられなく
なってしまいました。

タイヤというのは
空気が入る量を
ある程度確保しないと
いけませんから、
一部規格外のタイヤや
海外製のものを除いて、
細い大径タイヤというのは
基本的に売られていません。

太い幅のタイヤが
取り付けられないという事は
初代bBで
取り付け可能だった

17inch 、18inchといった
大径ホイールが
普通には取り付けられないのです。

カスタマイズユーザーにとって
致命的な点です。

 

 

見え隠れするトヨタのヤッチマッタ

初代bBは
年間平均登録台数約40000台
を毎年コンスタントに
売れていたのに比べて、
確かに二代目bBは
発売の年には約63000台と
大きく伸ばしています。
(二代目bBモデルチェンジは2005年12月なので実質2006年の実績が二代目の登録実績と考えられます。)

しかし、
翌年には約38000台、
次の年は約32000台、
次の年は約22000台と
激減していってます。
参考資料:トヨタ企業情報 旧概況http://www.toyota.co.jp/jpn/company/about_toyota/gaikyo/

しかも、この資料ですと
初代bB、二代目bBの区別は
されていませんから
2007年に掲載されている
2006年登録台数は
新古車として
在庫処分されたり、
喪失需要で売れた
初代bBも含まれます。

 

SCION(サイオン)xB

アメリカでの
若者向け販売チャネル
SCION(サイオン)

先日廃止が発表されましたが・・・

 

初代bBは
サイオンの展開と同時に
xBの名前で投入され、
見事に大ヒットとなりました。

モデルチェンジの際には
当然xBもモ
デルチェンジすると
思われましたが、
モデルチェンジすることはなく、
初代bBベースのまま継続販売。

後継モデルとしては
二代目bBはすっ飛ばされ、
カローラ ルミオンが
xBとして発売されました。

おそらく、
ダウンサイジングされた
二代目は
アメリカではウケないだろう
と考えたのでしょう。

しかし、
このことがbBから
ちょっとアメリカンなイメージをも
奪ってしまい、
カスタマイズユーザーは
離れてしまいました。

 

COO(クー)とDEX(デックス)

あまりに力を入れて
造りすぎて車体が余ったのか、
トヨタは組織力を活かして
傘下にある
ダイハツとスバルに
OEM車を設定します。

ダイハツ COO(クー)

f:id:kokubu_ou:20161227103833j:plain

 

スバル DEX(デックス)

f:id:kokubu_ou:20161227103857j:plain

 

もちろん
こんなフェイススワップだけで
売れるワケありませんよね?

希少車の完成ですw
なんだか不人気車好きとしては
この2車種は
惹かれるんだよなぁ~w

 

価格高騰の初代bB、下落の二代目bB

2016年12月 現在、
中古車を見ていると、
デビューから15年以上経ち、
走行距離10万km、15万kmと走った
初代bBでも
乗り出しで50万円ほどしている車が
珍しくないです。

2000年代に入ってからの
コンパクトカーでは
考えられない
価格の高騰ぶりです。

対して二代目bBですが、
乗り出し価格50万円もだせば最後まで読んで頂き、 ありがとうございます。
走行距離5万km以下の
優良中古車が見つかります。

2016年7月まで
ズルズルと10年間販売が
続けられていた為、
新古車、未登録車が
たくさん市場には出回っており、
150万円前後で購入可能です。

こういった点からも
二代目の不人気っぷりが
うかがえますね。

スライドドアは必要ない人には
新型車
『タンク』や『ルーミー』
よりも

bBの新古車を買う方が
かなりお買い得なので
オススメしたいです。

 

最後まで読んで頂き、
ありがとうございます。